記事一覧

アリスと魔王 第49話

部屋の外ではミシェルとアネイラが待っていた。「これから封印の間へアリスさんを連れて行くわ、貴女達は部屋で紅茶でも飲んで待っていてもらえるかしら」「失礼でなければ、御供させていただいても宜しいでしょうか?」ミシェルが腰を折って礼をしながら言った。「えぇ、内緒話しも終わったから構わないわ」少し考えてからロザリンドさんが頷いた。「では、私も御供させていただきます」アネイラも礼をしながら同行を申し出た。「...

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アリスと魔王 第48話

「あの子の息子は発見したときには手遅れだったのだけど、母親はあの子の心臓を使えば助けることは出来た。 でも、あの子はそれをしなかった」その惨劇を想像しただけで頭が真っ白になって吐き気がする。「二度も目の前で大切な人をなくす選択は出来なかったのね、まぁ、一度目とは随分状況も違っていたけれど。母親は目の前で子供を殺されて絶望の中にいた、それを命を掛けて救ってもさらに苦しい思いをさせる事になる。そう思...

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アリスと魔王 第47話

「あー・・・ アリス、このメッセージを聞いてるって事は魔族の包囲を抜けて王都に来たってことだな。 相当、腕を上げたんだろう。 それを見れないのが残念だ」ロザリンドさんの掌から浮かんだ光の球体からノイマンの声が聞こえる。少し苦しそうに聴こえるのは私を助けたすぐ後のせいだろうか・・・「もう知ってるかも知れないが、俺は人間じゃない。 |人造人間《ホムンクルス》といってな、俺を創ったのは天秤の大賢者...

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アリスと魔王 第46話

アネイラが2回ノックして「ロザリンド様、お連れいたしました」扉の向こうに声をかける。扉が開いた、失礼しますと言いながらアネイラが先に入っていく。「ご苦労様、夜分遅くにお招きして悪いわね」その部屋は例えるなら落ち着いた趣味のお婆ちゃんの部屋という感じだった。丸テーブルに置かれた大きめのランプが部屋を淡く照らし出している。椅子から立ち上がって出迎えてくれた部屋の主の容貌はおよそこの部屋には似つかわしく...

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アリスと魔王 第45話

「ロザリンドさんが呼んでるの?」私の問いかけにアネイラが頷く。「皆、ここで話し合っててくれる? グランシトに行ってから魔族との戦いに参加する人やそうでない人とか。とりあえずノウマあとよろしくね!」「はい、お任せください」ノウマは丸投げされても笑顔で応えてくれた、頼りになる。アネイラに続いて部屋を出る、部屋の外にはミシェルが立って待っていた。「ついてきてくれ」アネイラが先にたって歩き出す。「ミシェ...

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