記事一覧

アリスと魔王 第43話

「お待ちしておりました。よくぞご無事で」門を入ってすぐ、ミシェルが出迎えてくれた。「出迎えご苦労、ここにいる者達を私の屋敷に案内してくれ」「分かりました、失礼ですが・・・確認を宜しいでしょうか?」ミシェルの後ろ待機していた兵士がコインをアネイラに手渡した。アネイラはそれを受け取り親指に乗せて弾く。コインは王都を囲む塀よりも高く飛んで落ちてきたコインをパシッとアネイラは掴む。「ご苦労様でございました...

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アリスと魔王 第42話

「王都へ戻ったらどうされるんですか?」サースが樹海を歩きながら話しかける。「そうね・・・ 大所帯になったし。皆で話し合わないとね」|成行《なりゆき》で元魔族の人達と旅をすることになった。まぁ、そのまま王都にいたら処刑されるって言われたらほっとけない。皆、戦えるみたいだし。ハンターギルドに登録したら生活には困らないかな?後は樹海を抜けれるかどうかか・・・「アネイラ、王都にいる間皆の衣食住お願いでき...

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アリスと魔王 第41話

「パルギェ!! ワフス!! 話がある!!」魔物の群れに向かってフェムノが吠える。「行くぞ」群れに向かって歩き出す。凄い数だ、フェムノが近付いて行くと道を開け魔物の群れが左右に退いていく。どの魔物も私を見て唸り声をあげたり、涎を垂らして歯をカチカチと鳴らしたり。(これは無理ね、強硬突破になったら勝ち目は無いわ)魔物の群れに終わりは見えない。魔王の封印が解けてこの樹海の魔物が自由になったらと思うとゾッ...

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アリスと魔王 第40話

「ところで、魔力と心現術の両方を使える秘密を教えてくれ」螺旋階段を降りながらフェムノが呑気に聞いてくる。「役にたって信用出来たらね」辛辣に返す。「おい、約束と違うじゃないか」不平を洩らす。「人間に仇なす存在って明言した奴が下僕になりますって言って、すぐ信用出来るもんですか。下僕になったって証明しなさい」適当にそれっぽいことを言って誤魔化す。「ふむ、一理あるな」コイツ・・・ バカなのかもしれない。「...

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アリスと魔王 第39話

室内に轟音が反響する。塔そのものが|咽《むせ》ぶように振動する。フェムノと剣を交差すれば弾き返されて隙を与える!さっきまでの戦い方じゃ駄目だ。じりじり押されて最後は負ける。今度は奇襲は成功しないだろう。仕留めきれなかったのが悔やまれるが、言っていても仕方ない。地力は向こうが上だ。避けるか、打ち負けない方法を考えないとっ!今ある手札でどうにかカバーするしかない。私はルシールに魔力を注ぎ込み、フェムノ...

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