記事一覧

マスコット(番外編2)

内気だった娘が友達と一緒にバレーに行くようになって変わった。疲れたとかしんどいとか言いながらもレギュラーになったと喜んでいるし、よく笑うようにもなった。娘が帰ってくる6時頃に合わせてお風呂を沸かし、ご飯を作って待っているのが日課になった。「ただいま」旦那が帰ってきた。最近、休みのたびに河原に行っては宝探しと称したガラクタ集めに勤しんでいる。「おかえり、今日もナニか拾ってきたの?」興味はないが聞いて...

続きを読む

マスコット(番外編1)

「はぁ、疲れた」愚痴をこぼしながら家路につく。友達が行っているのを聞いて自分も行きたいと親にねだったバレー、もうすぐ小学校最後の大会で練習にも熱が入り、毎日猛特訓の真っ最中だ。7月の終わり、体育館の暑さは凄まじい。毎日1リットルの麦茶が空になる。家までの足取りも重い。きぃっと高い嫌な音がする扉を開けた。「ただいまー」「おかえり、今日も疲れたでしょ?お風呂入っておいですぐにご飯にするから」私がバレー...

続きを読む

マスコット5

おっさんが帰ってきたえらいもん持ってアニキヤバないっすかあれ?おっさんの持っていたのは指輪だった見た感じ量販店に売ってそうな安物の指輪それにとんでもない怨霊がグチャグチャに絡まるように憑いてるそして指輪を持ってるおっさんの右手に絡まってるおっさんの右手、もののけ姫のアシタカが怒ったときのウネウネモードみたいになってるやんホンマっすねー!アシタカやん(笑)おっさんアシタカなってんやん(笑)お主の心には夜...

続きを読む

マスコット4

アニキおざーーすっうるさいなっ別に俺ら寝てるわけちゃうんやからおはようとかイランやろへへへ、すんませーんそーやで俺やで呪いのマスコットの俺やで!川にぽちゃんと入って川の流れに身を任せ川底を転がりながら少年、あのあとどないしたんやろとか投げるとき助走までせんでええやんとか少年にそーいや文句ばっかり言うて謝ってなかったナーとか俺のこと投げたし少年にも悪夢見せたろかなーとか実はポルターガイストパワー使っ...

続きを読む

マスコット3

俺は少年の夢枕に立って事情を説明していった丸刈りがウザイことマネキンから乗り移ったことマスコット人形が窮屈なこと丸刈りに引っ張られて頭がめっちゃ痛かったこと丸刈りがウザイこと少年の服がダサいことオカンのセンスが終わってること丸刈りに悪夢を見せたこと丸刈りがウザイことついでにクラスの全員に悪夢を見せたこと酷いいじりを辞めさせたかったこと悪夢を張り切りすぎたことそのせいでクラスの全員がビビりたおしてる...

続きを読む

マスコット2

大騒ぎになった教室の人間全員の夢枕に立って少年に今度いらんことしたら呪ってやると言って廻ったやり過ぎた少年、今度はガチのイジメ……ていうより誰も寄り付かなくなった呪ってやるはアカンかったかな?祟るのほうがマイルドやったかな?ごめんやってもたでも酷いいじり無くなって良かったんちゃうん?……んなこたないか少年どっちかっていうと好かれてたもんねどーしよ……そーや!えーこと思い付いたで!……次の日少年は足取り重く...

続きを読む

マスコット

教室の窓から投げられた中庭の木の枝に引っ掛かったくそっあの丸刈りっ祟ってやる呪ってやるはーどうしよっかマネキンみたいに体動かんからなおっ少年探しに来た俺そんな大事なん?まあまあ年季入った人形やもんなでもずっと下ばっか見て探してるわ俺木にぶら下がってんのに666年探しても見っからんでずっと探してるやん大事な物なんかな?ちょっと調べてみよか俺の666の秘密の超能力サイコメトリーでなっ皆、サイコメトラーエイジ...

続きを読む

マネキン4

皆、終わりや思たやろ俺も終わった思たがな霊媒師のおっさんに破ぁってされてどうなるか思たらところてんみたいにマネキンの中から押し出されて後ろにおった野次馬の高校生のスマホのストラップのマスコット人形の中に入ってもうたがなびっくりや人形てチャッキーっか只、スマホのストラップやからちっさい窮屈な感じするややわー足と手が体にピッタリ引っ付いてる直立不動のマスコット人形拘束具で縛られてる感じややわーほんでこ...

続きを読む

マネキン3

大騒ぎになったそりゃもう凄い大騒ぎ朝、出勤してきた警備員がその惨状にちょっと叫んでいた警察が来て防犯カメラを見たらマネキンが服を裂きまくる映像が写っていたマスコミも来た俺は力を入れて服を引きちぎったせいで腕が片方外れた想像してくれビリビリの大量の衣類その上に佇む片腕の外れたマネキンまだ薄暗い店内それを見に来た警備員そりゃもう叫ぶそして俺は呪いのマネキンの名をほしいままにしたほしくはないが事件後三日...

続きを読む

マネキン2

俺はマネキン動けるマネキンそしてピンチのマネキンだ前回話した通り新人のセンスがクソダサイおっと失礼よいこも見ているかもしれないから汚い言葉は控えよう新人のセンスがちょっと残念で困っているんだだが大丈夫俺がサポートしてまたこの新人とも客に一式買いをさせて見せる昨日、新人が帰ったあとそっと全身の服を着替え新人のロッカーにファッション誌を入れた3冊入れた大丈夫服装は新しいものを産み出そうとすればセンスは...

続きを読む

マネキン

俺はマネキンしがない町の古びたデパート俺が来て最初の頃は賑わっていたここに来て20年以上今じゃ郊外のショッピングモールに客を盗られて土日でも俺の居る服飾フロアは閑古鳥が鳴くときもあるそんな服飾フロアのちょっぴり若向けなコーナーに俺は居る季節を先取りして着飾りあまりファッションに自信のない若者が俺の着ている服を一式買って行くときあの瞬間が好きだずーっとここに突っ立っているだけの俺が唯一存在価値を見いだ...

続きを読む

ついてない

昨日、街でひっかけた女が隣で横になっている。私はその女を置いて仕事に行った。家に帰ると友人が玄関で待っていた。今日、私の家で飲む約束をしていたのだ。家に友人が上がると昨日の女がいたので気まずい空気になった。しまった、すっかり忘れていた。ついてない。友人をなんとか説得し。三人で近くの山に出掛けることにした。友人の車に乗り、エンジンをかけた。エンジンから変な音が聞こえた気がしたが車を走らせる。山につき...

続きを読む

色町さんの昔話

これは俺の最初の心霊体験の話しだ。この話しが心霊体験と言っていいのかどうかはわからないが。小学校低学年の頃の話し。俺は三人兄弟の末っ子で、一番上が姉、真ん中が兄だった。兄弟三人とも動物が好きだ。家の近所に住み着いている野良猫で人懐っこい猫にミーと名付けて可愛がっていた。家はマンションだったので動物が飼えなかった。近くのファーストフードショップ~ドムドムハンバーガー~にあるドムチキン(鳥羽中を揚げた...

続きを読む

タイムスリップ

私は西暦3212年にタイムスリップしてしまったらしい。なんでこんなことになってしまったのか?覚えているのは部屋のなかでパソコンに向かっていたことだけ。私は病室のベットの上でどうしたらいいのか分からず途方にくれていた毎日がただ過ぎていった私のもとにいろんな人が話をしに来た。テレビ局の人間。フリーライター。科学者。医者。歴史学者。スポーツ選手。芸能人。興味本意の者も。本当に沢山の人間がやって来たが皆二度と...

続きを読む

呪いの言葉

誠也愛してる貴方だけを愛してる僕もだよ君だけを愛してる二人はいつもそう囁きあう何度も何度も抱き合って口づけを交わしまた囁きあう幸せそうな二人誠也愛してる貴方だけを愛してる私がそう言うと二人は顔を見合わせる誠也愛してる貴方だけを愛してる二人は言い争いを始めた誠也愛してる貴方だけを愛してる一人は怒鳴り声をあげて出ていってしまった誠也愛してる貴方だけを愛してる私がそう言うとご主人は乱暴に私の檻の扉を開け...

続きを読む